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第3話 お父さんと家族の共依存関係


 「子供のころ、友達が普通に見ていたゴールデンタイムのテレビ番組を見たことが無いんです。例えば“8時だよ!全員集合”とか見たことが無いんです。」僕は、金井さんに言った。「8時だよ!全員集合って聞いたことがあります。」金井さんからは冴えない回答が返って来た。それは当たり前だった。金井さんは平成生まれ“8時だよ!全員集合”なんか知らない。これを説明するのがとても難しかった。
 子供の頃は夜6時半には布団に入れられていた。夜7時を過ぎるとお父さんが会社から帰ってきて酒を飲むからだ。
 お父さんは酒乱だった。お酒を飲むと“目が座り”人格が変わる。お母さんの髪の毛をわしづかみにして、壁にお母さんの顔をバンバン叩きつける。殴る蹴るは当たり前だった。お母さんは僕たち子供をお父さんの暴力から守るために夜6時半には寝かせていたのだ。
 僕が“共依存”と言う言葉を知ったのは、以前にH病院に入院した際に受講した“アルコール治療プログラム”でのことだった。
 今思えば、お父さんとお母さんの間には“共依存”関係が存在していた。なぜなら、お母さんは、暴力を振るわれることを知っていながら、お父さんのために毎日お酒を買ってきて、お父さんがお酒と共に食べる料理を作る。僕たち子供には“バターご飯”と称して白米にマーガリンを載せて醤油を掛けて混ぜ合わせたご飯を食べさせる割には、お父さんのための料理だけはすごく豪華だったことを覚えている。本当に“今思えば”のことなのだが、子供の成長および精神にたいする夫婦ぐるみでの虐待であったと思う。ただ子供であった僕たちにはそれを理解するだけの知識が無く、どこの家でも当たり前に“お父さんが帰ってきたら酒を飲んで暴れる”ものだと思っていた。

 お父さんは酒を飲み、一升瓶を畳に叩きつけながら「畜生!畜生!」と叫んでいた。「畜生!畜生!」口癖では無く酒を飲むと言う台詞だった。
 「畜生!畜生!」それはそうだと思う。一時の性の虜になったせいで、好きでも無い女性と結婚して、好きでも無い女性と共に暮らしている。しかも本当に好きになった女性を殺してしまったのである。それは「畜生!畜生!」「畜生!畜生!」悔いても悔い切れない気持ちだったのだろう。お母さんはそれをわかっていて耐えていたのか?それともただ単に子供がいるから耐えていたのか?今となってはわからない。
 ただそこには、酒乱の父親をかぞく全員でかばう光景があった。



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