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第8話 妹と僕の共依存“私が死んでもいいのか”
妹がリストカットを覚えたのは高校生の時だった。
身内がリストカットした時、最初の対応が明暗を分ける。ただその時には、そのことに誰も気付かなかった。お父さんは、カミソリを自分の腕に当てて血を流している娘に、ただただ泣くしかなくて「もうこんなことはやめてくれ」と必死に頼んでいた。
妹は気付いてしまった“私が死んでもいいのか”と言う態度で、自分自身にカミソリや包丁を突き付ければ、“誰でも言うことをきく”と言うことに。
それから妹は、なにかというとリストカットして見せた。誰もが妹の言い成りになった。確かにそうだ“私が死んでもいいのか”という態度をとる相手に「死んでいいですよ」と言える人はなかなか居ない。誰もが平伏す様に言い成りになるのだ。こう言う感覚のことを“脳の報酬系”とか“共依存”とかと言うことを僕が知ったのは、それから何年も経ってからである。妹は“私が死んでもいいのか”という態度をとることで、他人を従わせる方法を覚えてしまった。
妹は、福島君との離婚の話し合いを僕に頼んで来た。僕は、“一見幸せそうに見える家庭”を壊したくないから、それを断った。妹は、僕に対して“私が死んでもいいのか”のパフォーマンスをした。今度はマンションの10階の階段の踊り場から身を乗り出し“飛び降りる”と言うのだ。僕は「わかった」と従った。数日の間に、僕は福島君と会い、離婚を成立させた。今、思えば、“なぜ子供のことを考えなかったのだろう”と悔やむことである。でも“私が死んでもいいのか”パフォーマンスに勝てる人間は居ないと、当時は思っていた。
二人の子供は、福島家に強制的に引き取られた。
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