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シアナマイド命の薬
僕にとって“シアナマイド”は命の薬です。
僕はアルコール依存症です。自分ではお酒のコントロールが出来ません。酒を飲んでもいいのなら死ぬまで飲むと思います。ただ平日はSクリニックと言う断酒のクリニックに通っていて、そこで毎朝“シアナマイド”を飲みます。これが抑止力になっているのです。シアナマイドを飲んでお酒を飲むと具合が悪くなります。聞いた話では、シアナマイドが効いている間に大量に飲酒すると死に至るらしいです。これを頭で理解していて、シアナマイドを飲んだ日は飲酒を我慢できます。死にたくないからです。
僕は“アルコール依存症”をあなどっていました。“シアナマイドの効果が切れればお酒を飲んでもイイ”そう思っていました。それが間違いであることを先日痛感しました。シアナマイドの効き目が36時間で切れると分かった時、僕は36時間待ってお酒を飲みました。結果、2日間にわたる連続飲酒になってしまい、3日目には、体がガクガク震え、“立っているのがやっと”起きていることが出来ない。寝ているしかないと言う状態になってしまいました。その時、僕は自分ではお酒のコントロールが出来ないことを悟りました。一度お酒を飲んだら最後、具合悪くなるまで飲み続けるのです。
アルコール依存症とは怖い病気です。自分ではどうにも出来ないのです。“飲まなきゃいいじゃん”普通の人はそう言います。でもそれが出来ないから病気なのです。死ぬまで酒を飲む。怖い病気です。
僕はSクリニックに救われています。月曜日から土曜日まで、僕に“シアナマイド”を飲ませてくれるからです。それが無かったらもうとっくに死んでいました。
最初の内は“シアナマイド”を憎んでいました。“この薬のせいで気持ち良く飲酒できない”そう思っていました。“シアナマイド”を開発した田辺製薬を呪ってやろうとも思っていました。
でも違うのです。いざ隙を見て連続飲酒した結果が先日の“立っているのがやっと”と言う体調不良に繋がりました。“体調不良”なんて言葉で片づけてはいけません。体中がガクガク震える恐怖状態でした。連続飲酒が体に与えるダメージを実感しました。
そんなこと言ったって、俺だって毎日酒を飲んでるよ。そう思う人もいると思います。でもアルコール依存症の連続飲酒って、そんなものでは無いのです。酒を飲み、酒が切れたらまた酒を飲み、そしてまた酒が切れたら酒を飲む。ずーっと飲酒を繰り返すのです。もう止まりません。
だったら、いっそのこと死ねばいいのに!そう思います。酒が飲みたいなら飲んで死ね!そう思います。でもそれは、今、自分が元気だから言えるのです。いざ連続飲酒で体がガタガタになると後悔します。“もう酒なんて飲みたくない”そう思います。その繰り返しなのです。
Sクリニックが無かったら、シアナマイドが無かったら、生きて行くのは困難だと思います。
神様はなぜこんな病気を僕に背負わせるんだろう。そう思います。お酒なんてもう飲みたくはありません。でもそれは今日が平日だからです。“シアナマイド”の抑止力が効いているのです。週末とくに日曜日が怖いです。最後にシアナマイドを飲んでから36時間経つ、日曜日の夜10時が怖いです。たぶん日曜日の夜10時になったら、僕はコンビニにお酒を買いに行きます。
僕にとってシアナマイドは“命の薬”です。“シアナマイド”によって生かされているのです。
でも本音はどうなのでしょう。具合悪くてもイイ。毎日お酒が飲みたい。それが本音かも知れません。
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